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学校徒然日記

02.07.28 校内点描

2年生の国語と英語の授業をのぞいてきました。

国語の授業は、三浦哲郎「盆土産」。そのさわりを…

… えびフライ、とつぶやいてみた。
 足元で河鹿が鳴いている。腰を下ろしている石の陰にでもいるのだろうが、張りのあるいい声が川につけたゴム長のふくらはぎを伝って、ひざの裏をくすぐってくる。つぶやくにしても声にはならぬように気をつけないと、人声には敏感な河鹿を驚かせることになる。
 えびフライ。発音がむつかしい。舌がうまく回らない。都会の人には造作もないことかもしれないが、こちらにはとんとなじみのない言葉だから、うっかりすると舌をかみそうになる。フライのほうはともかくとして、えびが、存外むつかしい。
 えびフライ。さっき家を出てくるときも、つい、唐突にそうつぶやいて、姉に、
「まぁた、えんびだ。なして、間にんを入れる? えんびじゃねくて、えびフライ。」
と訂正された。自分では、えびと言っているつもりなのだが、人にはえんびと聞こえるらしい。それが何度繰り返しても直らない。…

この文章は、人との関わりの中で「優しさ」や「思いやり」の心情に触れるもの。ひとりひとりが文章をかみ砕いて味わっていました。

英語は、フィンランドの紹介ビデオを題材に生きた英語に触れていました。これもひとつひとつ着実に力をつけていますね。耳から入ることを大切にしておりました。 沼田